木のぬくもり
卵が一つ残っていたので、 夫が思い立ってケーキみたいなパンを焼いてくれた。 アプリコットとアーモンド がたっぷり入ったパンを ティファールのパン焼き機 で。はちみつ入り。 焼き立てをほおばり幸せ~。 暖かい春がやってきて、 大地が緑色になってきて、 花が咲き始めてうれしいのだけど、 風がびゅーびゅー吹いた日に歩いた翌日から、 しばらく目と鼻が大変なことになった。 しばらくぼーっとして歩くのもふらふらで、 階段を上り下りするときに ありがたかったのが木の手すり。 年寄くさ~・・・ でも事実。 しっかりとしたつくりの木の手すりは、 たよりになるし触ったときのぬくもりがいい。 「町に森をつくって住む」 などを書かれた 甲斐 徹郎さん などが説明するように、 ものを触ったときの体感温度は、 そのものの温度のほかに、 そのものと手の間の熱が伝わる速さが大事。 だから同じ温度でも、手すりが金属でできていたら 手のぬくもりが早く金属に逃げてしまってひやっと感じる。 手すりが木でできていたら伝わる速さがゆっくりなので ひやっとしない。 手すりが無垢の、コーティングされていない木なら なお熱が伝わる速さがおだやかなので気持ちがいい。 建物の、体に直接触れる部分が木でできているとうれしいなあ。 いい素材を使って家を建ててくれた人に感謝だ。 自分が家を建てるとしたら、 借家でも自分の家でも、 自分といつか使うかもしれない誰かのために、 いい素材が使えるといいな。 社会の財産だものね。