久しぶりに扇子入れを作った。 実家に新品のまましまってあったハンカチが 扇子に合う色だったのでちょうだいして外布に使った。 内布はきなりのコットンリネン。 大きさは、扇子がすっぽり入る長さ。 縫い代が見えない内布つきの袋の縫い方は、 komihinataさんの このページ の かばんの縫い方を応用している。 この作り方を一回覚えると、 何かと応用が効いていい。 裏表をひっくり返すための返し口は作らず、 スリット部分を縫い残してそこからひっくり返した。 細い形のため、ひっくり返すのが難しいので 30cmざしを使ってゆっくり返す。 形をととのえた後スリットをていねいに折りたたんで 手縫いでコの字とじ。 スリットがあると、なんとか口の部分を ミシンで押さえ縫いできる。 今回、外布にあたる薄いハンカチの生地の裏に 接着芯をつけなかったので、扇子を入れると、 ぶあつい内布の縫い代の形が表にひびいてしまった。 接着芯のにおいが好きではないけど、 きれいに仕上げるには付けた方がいいみたい。 扇子は母が使わなくなった古いものだけど、 子どもの頃からなじみがあるので、 扇子の一番上に貼ってある細い和紙(へり紙という) が外れていたのを修理していただいて 使うことにした。 修理は 風香扇 というところにお願いした。 時間は少しかかるし値段もそれなりにするけど、 この骨部分のゆるやかにカーブした形や色が 気に入っているので直してもらえてうれしい。 小さな修理の仕事に対し、ていねいに 対応してくださり、ありがたかった。